特定非営利活動法人 日本防火技術者協会

日本防火技術者協会は、SFPEの日本支部です

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2024年01月09日

令和6年(2024年)能登半島地震で被災された方々へのお見舞い

1月1日午後16時過ぎに能登地方で最大震度7が観測され、石川県内の各市町村をはじめ、北陸地方を中心に建物倒壊や津波、地盤災害、火災など甚大な被害が発生しています。特に輪島市では朝市通り周辺で大規模な火災が発生し200棟以上が焼失するほか、能登町白丸においても20棟が焼失する地震による大規模延焼火災が発生しております。

この震災によりお亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。日本防火技術者協会としても、関連する情報提供に協力するとともに、被災地の一日も早い復旧を祈念しております。

2023年08月29日

SFPE国際会議 性能設計ケーススタディのご案内

SFPEの性能設計に関する国際会議が2024年4月17~19日にデンマ-クのコペンハ-ゲンで開催されます。
この国際会議では防火設計のケーススタディの発表が行われます。
ケ-ススタディは世界中の各支部がチームを作って同じテーマの防火設計を行い、比較検討を行うもので、国際的な防火の性能設計の状況を理解する良い機会です。
テーマは下記の3つテーマより一つを選択します。

・Worker Housing 高密度な労働者のための仮設住宅

・Recreational Forest Tower スウェーデンにある展望塔への増築

・Co-living/working Facility リモートワーカーのための仕事場と住居の複合施設

⇒詳細はこちら

参加希望者は9月10日までに日本防火技術者協会にお申し込みください。

2023年06月02日

スターバックスリザーブロースタリー の見学会を開催しました

当協会主催で5月23日(火)に目黒川沿いにあるスターバックスリザーブロースタリーの見学会を開催しました。あいにくの雨天でしたが20名程度の参加者がありました。
この建物はスターバックスの焙煎工場とカフェが一体となった建物で、このタイプの建物は日本初、世界でも5番目で各国において旗艦店となる建物です。焙煎釜や煎り上がった豆を熟成させる貯蔵庫、排気や豆を自動搬送するパイプなどを有する吹き抜けを中心に客席が配置されています。この吹き抜けの竪穴区画を設置しないために避難安全検証ルートCが採用され、それによって焙煎工場と客席の一体化というコンセプトが実現しています。デザインコンセプトと防火設計がうまく融合されてできた質の高い建物でした。


参加者写真

2023年03月24日

理事長就任のご挨拶

 

特定非営利活動法人 日本防火技術者協会
理事長 関澤  愛(東京理科大学)
  
私は、2023年3月1日に開催されたNPO法人日本防火技術者協会(JAFPE)の理事会において理事長に選出され、このたび就任致しました。あわせて米国防火技術者協会(SFPE)日本支部の支部長の責も負うことになりました。前任の福井潔氏の優れたリーダーシップや運営手腕に学び、また会員の皆様のご協力を得ながら、両組織の発展のために努力する所存であります。
日本防火技術者協会は、2003年6月の設立から今年で早20周年を迎えました。この間、会員数も設立当初の40名弱から現在の157名へと順調に増え、種々のセミナーや施設見学会の開催、アジア・オセアニア支部との交流会のほか、防火技術者の職能WG、エレベータ避難WG、高齢者施設や保育施設の火災安全性検討WG他など会員の要望に応えるべく恒常的にWG活動を継続してまいりました。さらに、建築基準法の防火規制の改正に際しては、本協会としてパブリックコメントを提出するなど、防火技術者の職能集団としての社会的発信にも取り組んできました。
私は、これまでの活動と成果を受け継ぎ、今後の更なる発展に向けて取り組んで行きたいと考えています。

▶︎理事長就任のご挨拶

2023年03月07日

第3回アジア・オセアニア支部WEB会議を開催しました

第3回のアジア・オセアニア支部WEB会議が2月10日に開催されました。
議事の概要は下記の通りです。
・各支部の状況報告
・日本支部からプレゼンテーション「日本の最新の防火技術に基づく木造耐火建築」
2022年に見学会を実施したPort Plusと住友林業つくば研究所新棟の概要紹介と、
 背景となった防火技術、法的枠組みなどの紹介。
・オーストラリア支部からプレゼンテーション
「木造建物の火災安全 オーストラリアでの事例と最新情報」
 オーストラリアでの木造耐火建築物の事例紹介とその背景となっている技術や許認可手続きに関する紹介
オーストラリアのプレゼンテーションはオーストラリアでの木造耐火建築物の状況や、州によって違いのある許認可手続きなどが紹介され、興味深いものでした。
会議の様子や各プレゼンは下記のURLからYouTube 動画として見ることができるので是非ご覧ください。 https://youtu.be/N7AcENxC7_o

2023年02月17日

2023年の総会が2月7日にオンラインで開催されました

日本防火技術者協会2022年の総会が、45名弱の参加により、2月7日にオンラインで開催されました。委任状を含んだ参加者数は過半を超え、総会は成立しました。
総会議案の2022年度の活動方針と決算、2023年度の活動予定と予算について説明、審議頂き、いずれの議案も可決されました。
総会の最後には、昨年、JAFPE防火技術者の認定を受けた榎本満帆さんへの認定証の授与式を行いました。
総会の後に「文化財としての価値あるオフィスビルの木造による増築及び改修」をテーマとしたケ-ススタディの紹介がありました。内容は、2022年3月にオンラインで開催されたSFPE主催の国際会議で発表した日本チームのケ-ススタディです。
 

2022年11月28日

住友林業研究所新棟の見学会を開催しました

当教会主催で11月17日(木)に3階建ての木造耐火建築物である住友林業研究所新棟の見学会を開催しました。この建物は2020年にオンライン研修会で紹介させて頂いたものですが、今回住友林業さんの御好意で見学会を実施することになりました。新型コロナの関係で参加者は13名限定で開催しました。この建物は燃え代設計による準耐火の木造で、木質内装の実現と竪穴区画の緩和に避難安全検証法ルートCを採用しています。構造的には縦横1200mm、厚さ300mmのCLTパネルを市松状に積み上げ、その中に鋼棒を貫き水平力に抵抗するポストテンションの独自の構造を採用していました。構造体の木が現しとなっており温かみのある空間が実現していました。

建物全景


参加者写真

2022年11月21日

Port Plus の見学会を開催しました

当協会主催で9月30日(金)に日本初の11階建ての高層準木造耐火建築物であるPort Plusの見学会を開催しました。参加者は30名程度で新型コロナの関係で2回に分けて時間をずらして開催しました。当日は設計・施工者である大林組のご案内で、概要説明、施設内見学、質疑応答をさせていただきました。この建物では高層準木造という新棚テーマに挑戦し、防耐火と意匠、構造、設備などの技術が巧みに組み合わされ、見ごたえのある施設となっていました。耐火的には、日本初となる3時間耐火を含む木質構造部材を用いルートAで設計され、木質内装をふんだんに使った内装の実現や吹き抜け部の防火区画免除に関しては避難安全検証ルートCを採用していました。

建物全景

第2班参加者写真 

2022年09月06日

高齢者福祉施設WGによる防火研修会を開催しました

当協会では、8月19日(金)に防火研修会『小規模な高齢者福祉施設の火災安全のための方法論』をオンラインにより開催しました。参加者は56名でした。
防火技術者協会ではワーキンググループ活動として高齢者福祉施設特有の課題を明らかにするとともに防火・避難安全の実現のために施設関係者への啓発活動を行っております。
一方、2014 年度から日本建築学会でも高齢者福祉施設の防火安全への取組活動が始まり、2016 年度からは上記ワーキンググループのメンバーが中心となって「小規模な社会福祉施設の避難安全性能向上小委員会」が設置され、実用的な設計手引きの検討が行われてきました。
そこで、日本防火技術者協会の会員の皆様及び関係者の皆様に、小規模な高齢者福祉施設の防火・避難安全への理解を深めるために、この手引書をベースにした防火研修会を開催しました。

2022年08月20日

第2回アジア・オセアニア支部WEB会議開催

7月28日にSFPEのアジア・オセアニア地区の支部の代表によるWEB会議が開かれました。これは3月1日に開催された第1回会議に引き続き開催されたものです。
数年前まで、アジア・オセアニア支部の代表が年に1回程度いずれかの支部の国に集まり、交流会を開催してきましたが、活動の停滞や、新型コロナの感染の影響などにより中断していました。そのような中で、日本支部がSFPEの本部とも連携して、活動の再開に向けて準備した結果として、これら二つのWEB会議が開かれることになりました。
今回の会議でこのWEB会議を次のような方法で継続していくことが決まりました。
・香港、台湾、マカオ、オーストラリア、日本の代表+本部の担当者が会議の運営組織を作り、今後の運営を行う。
・会議は、各支部からの防火にかかわる現状報告や各支部の防火にかかわる特別な話題
(大規模火災事例、防火関連法規の改正、各支部のワーキンググルーブの活動など)を中心に半年程度の間隔で開催する。
このような会議を重ねたうえで、また支部の代表が対面で集える機会が来ることを期待しています。